本研究では,地域生活を送る要支援・要介護高齢者の生活行動の意識を聴取する高齢者版生活行動意識アセスメントを開発した.COSMINに準じて,内容妥当性,表面妥当性,構造的妥当性,基準関連妥当性,内的一貫性を検討した.本アセスメントは,「現在の認識と将来への期待」「過去の認識」「現状への満足感」の3因子から構成されており,高齢者が自分はどのような作業をする存在であり,将来はどうありたいのかという認識をとらえることができる.また,本アセスメントに基づいた事例研究では,対象者が望む生活に関する情報が得られ,具体的な活動と参加を支援する目標設定に有用であった.
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