研究課題
沖縄県において、「小さく生まれ大きく育つ」要因を把握することを目的として、沖縄県内の保育所に通う幼児および母親に対する調査を実施することを計画している。現在、調査で使用する調査票を作成している。具体的には、児の妊娠前および妊娠中の母親の栄養状態(体格、体重増加量、妊娠中の検査データ等)、児の出生時から現在までの身長および体重を把握するための調査票、また母親および児の食行動などの生活習慣(食事摂取状況、喫煙、飲酒、運動習慣、妊娠中の悪阻の有無、児の乳汁栄養状況、離乳の開始・完了時期、離乳食の摂取状況等)、母親の食知識・態度、家庭状況(家族構成、周囲の子育てへの支援の有無)および社会経済的背景(両親の最終学歴、世帯の所得状況等)を把握するための調査票を開発中である。これらは、既存の調査で使用され、妥当性が検討されているものを参考にする。また、本研究で得られると想定される結果を解釈するために、本研究の調査では得られない時系列的データをまとめている。具体的には、全国および沖縄県で実施された学校保健統計結果を用いて、出生年代別に5歳~17歳までの身長、体重、BMI、座高の平均値を算出している。このデータと、各出生年代別の出生体重をリンクさせ、また社会経済状況と併せて解釈することを試みる予定である。
3: やや遅れている
当初の計画では、2019年度中に調査票を作成する予定であったが、文献調査に時間がかかり、やや遅れている。
今後は、作成した調査票および調査方法について、倫理審査委員会の承認を得て、対象者の募集を行い、調査を実施する。また、沖縄の児童の体格について、出生年代別時系列データを完成させ、出生体重や他の指標とリンクさせながら解析する。
当初の研究計画より遅れが生じたため。翌年度分と合わせて、調査に必要な物品および交通費等として使用する予定である。
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