研究課題/領域番号 |
19K14010
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
伊藤 早苗 琉球大学, 医学部, 准教授 (50610846)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 生活習慣病 / 肥満 / 低出生体重 / 沖縄 / 社会経済的背景 |
研究実績の概要 |
沖縄県において、「小さく生まれ大きく育つ」要因を、食習慣などの至近要因および社会経済的背景などの背景要因から把握することを目的として、沖縄県内の保育所等に通う3~6歳の幼児および母親に対する質問紙調査を実施することを計画している。 具体的には、児の妊娠前および妊娠中の母親の栄養状態(体格、体重増加量等)、児の出生時から現在に至るまでの身長および体重、また、母親と児の食行動などの生活習慣、母親の食知識・態度、家庭状況および社会経済的背景を把握する。児および母親の体格は、母子手帳からの転記、または保育所における身体計測値から得る。現在の食事摂取状況を既存の食事歴質問票を用いて把握し、その他は母親への質問紙調査により把握する。現在までに、倫理審査委員会へ提出する書類を作成した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、調査の打ち合わせが実施できず、計画よりも大幅に遅れているが、令和5年度内に調査を実施し、結果を報告する予定である。 さらに、本研究で得られる結果を解釈するため、本研究では得られない時系列データを収集し、解析を行っている。具体的には、全国および沖縄県(琉球政府時代を含む)で実施された学校保健統計調査および国民健康・栄養調査(旧 国民栄養調査)、県民栄養調査の年齢別・性別の身長、体重測定値を収集した。また、人口動態統計および沖縄県の母子衛生に関する資料より、平均出生体重および低出生体重児割合のデータを収集した。現在までに、これらのデータを10年毎の出生年代別に平均を求め、年齢による身長および体重の変化としてまとめた。現在、全国と沖縄の違い、出生年代による体格の変化について検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、保育所等の打ち合わせることが不可能であった。そのため、遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度中に調査を実施し、結果を報告する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の研究計画よりも遅れが生じているため。調査に必要な物品(調査用紙、封筒など)および食事調査費用、交通費等に使用する予定である。
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