研究課題
2020年度は【STEP2】見守りシステムのプロトタイプ製作とシステムレベルの妥当性確認と検証を,IoTセンサなどを用いた生活行動データの計測実験準備をすすめた.前年度は研究計画が予定より大幅に早く進捗していたが,本年度はCOVID-19の影響により,実験環境の利用見合わせと高齢者を対象とした実験を中止することとなったため,当初の計画通り,または若干の計画の遅れとなっている.昨年度3月に実験予定であったら実験はCOVID-19の影響で引き続き凍結しており,再開が未定である.実験参加者と実施者の濃厚接触は避けられないため,パンデミックが収束するまで凍結中であり,結果的に1年間以上の凍結を余儀なくされている.今年度はCOVID-19下においてもできる,オンラインインタビューや調査を通じて生活支援システムを中心としたニーズについて調査を実施した.オンラインインタビューは比較的情報通信機器の取り扱いに長けた高齢者を対象として行い,生活支援システムの導入可能性などについて意見を頂いた.ニーズの調査については郵送を用いて研究の協力を頂いている市区町村に対して実施し,約700世帯ほど,生活支援技術などの導入に関するデータや意見を収集した.対面での実験参加者を集めて実験を行うことが時節柄難しく,今後の研究進捗への影響も考えられるが,濃厚接触を避けることができる実験実施方法を引き続き検討中である.一部は感染対策を施した上で若者を対象に予備実験などを実施中である.
3: やや遅れている
2020年度実施内容の【STEP2】のプロトタイプ製作は順調にすすでおり,詳細化した機能実装の一部,見守り支援システム側の開発は概ね完了している.妥当性確認は概ね完了しているものの,被験者実験を実施できていないため,検証が遅れている.そのため移動支援システムとのシステムレベルでの統合へ着手がすすめられていない.
COVID-19の感染拡大状況を踏まえて【STEP2】で停滞している実験などを実施し,実施後速やかに【STEP3】を進められるよう準備を行う.
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Human Aspects of IT for the Aged Population. Healthy and Active Aging. HCII 2020. Lecture Notes in Computer Science
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