高齢者の転倒による骨折で寝たきりや心肺機能低下、さらに死亡に至ることが生じる。そのため、転倒時の衝撃を軽減するため、クッション性を持った生地の開発が重要である。先行研究では三次元円形断面構造織物の設計方法を開発したが、構造上において樹脂リッチが発生し、より優れた構造設計が必要だと考えられる。 そのため、本研究は汎用のジャカード織機でも製織することの可能なハニカム断面構造三次元織物の設計方法を提案した。ハニカム構造に着目し、セルのサイズや厚み、糸の繊度等をパラメータとし、数種類のサンプルを製織し、樹脂と複合・成形してから、圧縮特性を評価し、各パラメータの影響を明らかにした。
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