本研究の目的は、イスラム教において禁忌食材とされている豚肉を高感度に検出するため、超高感度酵素免疫測定法を開発することである。抗原として、当初豚血清アルブミン及び豚コラーゲンに着目していたが、豚コラーゲンのペプチド作成が困難のため、豚ミオグロビンに変更した。超高感度酵素免疫測定法の開発には抗原に対してそれぞれ2種類の抗体が必要であるが、2種類の抗原に対する抗体が1種類ずつしか得られず、得られた抗体は、それぞれ酵素標識抗体及び補足用標識抗体に調製し、直接ELISA法にて抗原と酵素標識抗体が反応することを確認したが、完全な超高感度酵素免疫測定法の開発までには至らなかった。
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