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2021 年度 実施状況報告書

GRPはなぜ重篤な果物アレルギーを引き起こすのか

研究課題

研究課題/領域番号 19K14040
研究機関龍谷大学

研究代表者

岡崎 史子  龍谷大学, 農学部, 講師 (10756745)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード果物アレルギー / 低アレルゲン化 / GRP
研究実績の概要

2021年度は主にモモGRPの低アレルゲン化の方法の検討を行った。まず、プロテアーゼを多く含む11食品(塩こうじ、味噌、納豆、マイタケ、ショウガ、イチジク、ナシ、メロン、パパイヤ、キウイフルーツ、パイナップル)と市販の胃腸薬を用い、GRPを分解する可能性のあるプロテアーゼの探索を行った。モモと各サンプルをそれぞれ粉砕したのちに同量混合し、40℃で0.5時間もしくは2時間で反応させ、SDS-PAGE・抗モモGRPモノクローナル抗体を用いたウェスタンブロッティングを行った。コントロールには、モモと水を同量混合したものを用いた。また、モモGRPを加熱することでプロテアーゼの反応性が向上する可能性を検討するために、モモを粉砕したのちに100℃、5分加熱したものでも同様に実験を行った。その結果、味噌、納豆、マイタケ、キウイフルーツ、イチジクに含まれるプロテアーゼがモモGRPを分解する可能性を見出した。また、あらかじめモモGRPを加熱処理しておくことでプロテアーゼの反応性が向上する可能性も示唆された。
今年度は、昨年度に続き新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言等の影響をうけ、十分に研究を進行することができなかったため、本研究課題の終了を1年延期させていただき、2022年度も継続して研究を行う予定である。モモGRP以外のGRPのアレルゲン性の解析と、モモGRPのアレルゲン性の低減化方法の検討について、それぞれ、2020年度2021年度に得た知見をもとに、より精度を高めた結果を得るべく研究を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は、昨年度に続き新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言等の影響をうけ、十分に研究を進行することができなかった。

今後の研究の推進方策

本研究課題は2021年度で終了予定であったが、十分に研究をすすめることができなかったため、終了を1年延期させていただき、当初の研究計画を実現すべく研究を続ける。

次年度使用額が生じた理由

2020年度から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、当初の研究計画を遂行できなかった。したがって、研究期間を1年延長させていただき、遅れた研究内容を完遂させるべく研究を行う。具体的には、新たなモノクローナル抗体の作製と、GRPのアレルゲン性低減化の検討を行う予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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