食物アレルギーなどアレルギー疾患の治療は長期間にわたり,治療の継続には患児やその保護者の心理的な要因も深く関与している。そこで本研究は,新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響と長期間の摂取を伴う経口免疫療法による保護者負担感尺度の開発を試みた。 新型コロナウイルス感染症拡大は,保護者の受診行動に影響した。また,影響を受けやすい保護者の心理特性も明らかになった。経口免疫療法による保護者負担感尺度 (OIT-PB) は16項目からなり,4つの下位尺度を含むものとなった。 今後は,アレルギー治療に影響する要因を多面的に解析し,治療アドヒアランス向上を目指す。
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