研究課題/領域番号 |
19K14048
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所) |
研究代表者 |
藤田 真弓 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 医師 (30835385)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 食物アレルギー / 経口負荷試験 / 経口免疫療法 |
研究実績の概要 |
複数抗原(卵・乳)の食物アレルギーを有する患者に対し、複数抗原(卵・乳)を含有する市販の食品(パン:アンパンマンミニスナック)を用いて、少量(1/32本:卵含有量 0.07g、乳含有量 0.06ml「加工食品のアレルゲン含有量早見表2018」より)を単回摂取する経口負荷試験を実施した。2019年度は63例に対し経口負荷試験を行い、63例全例で治療を必要とするような重篤なアレルギー反応は認められなかった。アンパンマンミニスナック1/32本の安全性を確認した。 また研究に用いる市販の食品(アンパンマンミニスナック)の卵・乳・小麦のアレルゲン量を日本ハムFASTKITエライザVer.ⅢキットとモリナガFASPEKエライザⅡキットを用いて、株式会社ファルコバイオシステムズにて測定した。日本ハムFASTKITエライザVer.Ⅲキットでは卵抗原最終定量は1300μg/g、牛乳抗原最終定量は3100μg/g、小麦抗原最終定量は100000μg/gであり、モリナガFASPEKエライザⅡキットでは卵抗原最終定量は1400μg/g、牛乳抗原最終定量は3500μg/g、小麦抗原最終定量は93000μg/gであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例数の不足
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今後の研究の推進方策 |
経口負荷試験での安全性を確認したため、今後は複数抗原を含む食品(パン)での経口免疫療法を行う群と食材そのもの(卵・乳)で経口免疫療法を行う群に分け、それぞれ経口免疫療法を行い、1年後の摂取可能量について経口負荷試験を行う。またそれぞれの群での特異的IgE値やIgG4値の変化について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
臨床研究審査委員会での審査が次年度に持ち越しになったため
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