研究課題
若手研究
鶏卵と牛乳の食物アレルギー患者に対して、複数の食材が含まれる加工品(アンパンマンミニスナック:フジパン製)を用いた経口負荷試験と経口免疫療法を実施し、従来の卵や牛乳そのものを用いた経口免疫療法と比較して、安全かつ効果的に免疫寛容を誘導することができるかを評価した。従来の方法と比べ、加工品による経口負荷試験は陽性率が有意に低かった。また加工品による経口免疫療法は従来の方法と比較したところ、寛解率や寛解期間に有意な差はなかった。
アレルギー
加工品による経口負荷試験は従来の方法よりも安全に行うことができ、加工品による経口免疫療法は従来の方法と比べても寛解率や寛解期間に差を認めなかった。そのため、従来のアレルギー食材そのものでの治療方法の導入が困難な食物アレルギー患者において、加工品での治療は安全に導入することができ、食物アレルギーの治療方法の1つの選択肢になる可能性が示唆された。