東北帝国大学農科大学大学予科(1907年~1918年)の入学者選抜試験の試験制度と実施内容を調査し、志願者資格、試験日程、科目、場所、志願者数・入学者数、合格基準点の変遷や、高等学校無試験検定規程の適用過程をとりまとめた。また、高等学校長会議についての調査により、会議において、高等学校の選抜試験に関わる日程・科目・合格基準点・『官報』への入学許可者掲載方法等の諸事項の他、東北帝国大学農科大学大学予科の試験日程に関する決議をおこなっていることを確かめた。あわせて、予科卒業者の回想記事や自伝を調査して志望動機や受験生活に関わる記述を収集し、志願者側の進路決定の過程に関する分析をおこなった。
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