最終年度は研究成果の発表、執筆に取り掛かった。まず口頭発表では、異文化間教育学会にて「ウィズコロナにおける異文化学習:インターネット情報を通じたデジタルネイティブ世代の学びのプロセス 」の発表を行い、IAIE(International Association for Intercultural Education)の国際学会にて「Teaching International Studies in the COVID Era: The Digital-Native Generation of Japanese University Students」の発表を行なった。これらの学会に参加することで、諸外国の当事者からそれぞれの国での課題について学び、また高等教育の課題や挑戦に対するアプローチに類似点や相違点などを確認し、新しい示唆とアプローチ、また多角的な視点を獲得できた。ますます昨今の世界においてデジタル化、情報テクノロジーの発展が進んでいく中で、文理融合教育、また異文化間教育への向き合い方、姿勢などの見つめ直すきっかけを、以上の発表を通して得た。 執筆活動では、本研究の成果物として、共著「STEM高等教育とグローバル・コンピテンスー人文・社会との比較も視野に入れた国際比較ー」において、「文理融合教育の意味と課題: STEMとSTEAMを事例に」をタイトルとする章を担当した。また英語による論文としては、現在のアジア太平洋の高等教育の動向をカバーした著書「The Oxford Handbook of Higher Education in the Asia-Pacific Region」において、アジアのSTEM教育に着目した一章「STEM Field Demand and Educational Reform in Asia-Pacific Countries 」を執筆した。
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