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2020 年度 実施状況報告書

デンマークにおける学力観と評価観―口頭試験に焦点をあてて

研究課題

研究課題/領域番号 19K14069
研究機関都留文科大学

研究代表者

市川 桂  都留文科大学, 文学部, 特任講師 (60754546)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードデンマーク / 口頭試験 / 評価 / 数学
研究実績の概要

デンマークでは、9年生全員が義務教育修了試験を受ける。この試験において、数学についても抽出調査ながら口頭試験が行われている。口頭試験では学習者のどのような能力を、どのように評価しているのか。能力測定の尺度はどのようなものを用いているのか、評価対象が解答の正誤だけでない場合、客観性はどのように担保されるのか。これらを明らかにするために、2020年度においては昨年度に引き続き、数学の口頭試験の概要と評価の枠組みを概観し、具体的な事例を取り上げて考察した。これに加えて、口頭試験で評価ができる教員の養成がどのように行われているかということと、口頭試験で重要な役割を担っていると考えられる外部試験官について、インタビュー調査をもとに構造をさらに分析した。
新型コロナの感染拡大によって、実際に現地を訪問して調査することはかなわなかったが、インターネットを活用して研究を推進し、成果を発表することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナの感染拡大によって、デンマーク側の学校や教員、大学教員と連絡を取ることが難しい一年であったため、研究は当初予定していたよりもやや遅れている。まさか一年以上このような状況が続くとは考えていなかったが、これから先の一年も同様であると想定した上で鋭意研究を進めていきたい。

今後の研究の推進方策

デンマーク教育省やDanish Evaluation Institute、およびNational Agency for Education and Qualityに対して、メールやWeb会議システムを通じてインタビュー調査を行うなど、現地に赴いて行う調査ができない場合でも必要な情報が収集できるように進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

現地調査の実施および国際学会への参加と発表を予定していたが、新型コロナの感染拡大によって不可能になったため次年度使用額が生じた。使用計画としては、次年度に現地調査のための旅費および研究成果を発表するためのウェブサイト構築、出版などを予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] デンマークにおけるテストと評価ー義務教育修了試験・数学を事例にー2020

    • 著者名/発表者名
      市川桂
    • 雑誌名

      都留文科大学研究紀要

      巻: 92 ページ: 69-80

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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