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2020 年度 実施状況報告書

読書行為の評価モデル構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K14083
研究機関弘前大学

研究代表者

鈴木 愛理  弘前大学, 教育学部, 講師 (90722215)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード読書 / 評価
研究実績の概要

2年次である令和2年度には、3つの研究課題に取り組んだ。
1点目の読書教育の目標(読書力)の検討については、これまでの読書教育における目標について、学習指導要領の変遷および先行研究を整理した。また「読むこと」の教育との関連も射程に入れ、読書教育における目標と評価の一体化を目指す方向で研究を進めている。教科書における読書の扱いや読書指導の実践報告などについても考察することで、目標と一体化した評価のありかたについて示唆を得ることができた。
2点目の評価モデル(評価問題および評価指標)の開発については、イギリスのナショナル・テスト、アメリカのNAEP、オーストラリアのDARTなど、諸外国における読書評価についての報告をもとに検討した。また、読書という個人的で内面的な営みをどのように評価していくのかについて、ひとりひとりを活かした評価についての研究を参照することで、継続的に学習を励ます評価という視点を得ることができた。
3点目の読書行為における〈没頭〉〈フロー〉と読書の質との関係については、昨年度に得た評価の枠組みや設問の手掛かりについて、校種や発達段階なども踏まえてさらに具体的に検討を進めていくことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度に引き続き、論文、実践報告など、おもに文献に基づいた調査・研究を中心に進めているが、新型コロナウイルス感染症への対応など大学の業務に追われたため、論文や報告書などにまとめるに至っていない現状がある。
しかし、1年目の成果を活かしながら、読書評価モデルの土台となる知識をまとめていくことを中心に研究を進めることはできた。

今後の研究の推進方策

3年次は、これまでの研究内容を整理し、論文や報告書など、発表できるかたちにまとめていく予定である。また、並行して具体的な評価モデルの構築および検討を重ねていくために、考案した評価モデルについて小中学校の教員と相談しながら、試験的に使用することも予定している。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症拡大のため、当初予定していた文献調査や学会参加などが叶わず、旅費として経費を使用することがなかったため次年度使用額が生じた。
今後は、評価モデル検討協力者への謝金などに使用する計画である。

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公開日: 2021-12-27  

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