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2020 年度 実施状況報告書

校内授業研究会の事例をジョイント・アテンションに着目して分析するための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K14094
研究機関高知大学

研究代表者

古市 直樹  高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (00823882)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード授業研究
研究実績の概要

新型コロナウイルス感染拡大により出張等に支障が生じたため、理論的検討の継続に重点を置いた。
学習指導要領の改訂の動向に鑑みて考えられる問題や課題から,まず,あらためて明確に「協同学習(collaborative learning)」の哲学を教育実践に関する諸論考の基礎に据えることの重要性を導き出した。「協同学習」の哲学は「協力学習(cooperative learning)」の理論と対照されるものであるが,両者はしばしば混同される。本研究では,知識や学びやカリキュラムや教材や教師のあり方を,あるいはそれらがどうあるべきかを「協同学習」の哲学に基づいて理解し,教育実践に関する示唆を得た。具体的には,教師自身の学びに関して,校内授業研究会における会話生成を微視的に分析することの必要性が示された。
実践的・協同的・省察的であるという過程の性質が学校現場における教師たちの授業研究やそれに基づくカリキュラム・マネジメントを特徴づけるからこそ,まず過程の質が精緻に検討されなければならない。そして,校内授業研究会では,思考を授業における事実や現実に絶えず「戻す」「つなぎ直す」ために会話における授業映像や教材等への共同注視が必要である。校内授業研究会における会話生成を質的に精緻に検討するためにも,また,それを特に授業映像や教材等への共同注視に着目して行うためにも,校内授業研究会の事例をジョイント・アテンションに着目して微視的に分析することが重要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大により出張等に支障が生じた。

今後の研究の推進方策

可能な範囲で実地研究を重ねた上で、当初の目的通り、校内授業研究会の事例をジョイント・アテンションに着目して検討するための理論的な枠組みを明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大により出張等に支障が生じたため。
2021年度中に可能な範囲で更なる実地調査を重ねて本研究の目的を果たしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 校内授業研究会における会話生成の微視的分析の必要性2021

    • 著者名/発表者名
      古市直樹
    • 雑誌名

      高知大学教育学部研究報告

      巻: 第81号 ページ: 85-100

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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