• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

ウェルビーイングを高める教員の働き方と生活に関する実証的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K14107
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関明星大学

研究代表者

神林 寿幸  明星大学, 教育学部, 准教授 (70785279)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード教員 / 労働時間 / 健康 / ワークライフバランス / ウェルビーイング / 生活時間 / 計量分析
研究成果の概要

本研究は教員のウェルビーイングを高めるための働き方や生活を実証的に解明することにあった。その結果、次のことが明らかになった。
まず、教員の労働時間と生活満足度の関係は非線形であった。例えば、部活動指導のある中学校では長時間労働の教員で生活満足度が必ずしも低くなかった。
他方、教員の長時間労働に伴う影響として、家族と一緒に過ごす時間の減少や教員の健康悪化が確認された。特に、長時間労働の教員は頭痛の症状を訴える頻度が高かった。さらに、頭痛の症状を訴える頻度が高い教員ほど、体調不良にもかかわらず出勤するプレゼンティーズムの傾向があった。間接的に長時間労働は教員の業務遂行に影響をもたらすことが確認された。

自由記述の分野

教育行政学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで教員の長時間労働はメンタルヘルスの悪化との関係で学術的な実証と議論が展開されてきた。これに対して、本研究は教員のメンタルヘルス以外に長時間労働が生活満足度や健康に及ぼす影響を解明したことによって、教員の業務負担を研究してきた教育行政学・教育経営学および労働者の業務負担を研究対象としてきた隣接学問への学術的貢献が認められる。
また、社会的意義として、教員の時短が教員の健康保持増進とコンディションのよい状態で教員が教育活動に従事できるために必要であることを明確にできたことが挙げられる。他方、闇雲な時短が教員の動機づけ低下をもたらす可能性があるという時短の留意点も示唆する結果も得られた。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi