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2020 年度 実施状況報告書

教員養成段階に特化したレジリエンス育成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K14110
研究機関岐阜女子大学

研究代表者

佐々木 恵理  岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80714998)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード教員養成 / レジリエンス / 大学生 / 学び続ける教師
研究実績の概要

本研究では、教師が学び続けていく上で重要になる心理的特性の一つであるレジリエンスを教員養成段階に特化して育成するプログラムを開発し、効果検証を行うことを目的としている。
そのために、次の5つの課題を設定している。
①学生のレジリエンスが心理的・資質的成長に及ぼすプロセスの解明、②学生のレジリエンスに影響を与える心理・社会的要因の検討、③教員や教師を対象としたレジリエンス育成プログラムの系統的レビュー、④プログラムの開発、⑤プログラムの実践と効果検証の5つである。
令和2年度の成果として、令和元年度に実施したインタビュー調査の分析を行った。教師の心理的資質への示唆を得るための探索的調査として、教職経験の豊富な定年後の教師Aに半構造化インタビューを行い、対象者が教職生活で遭遇した困難な課題や体験に対し、どのように乗り越えてきたのか、その背景にある捉え方や信念に着目し内容分析を行った。その結果、(1)努力をしながら,時にゆだねること、(2)教師というものを楽しみ、工夫すること、(3)発想や考え方を転換し、常に価値を疑うこと、(4)他者の多様性を認め、自分の世界を広げること(5)他者から学ぶ姿勢を意識することが見出された。
今後、どのような心理的資質にアプローチが可能であり育成可能であるか、定量的調査とともに検討していく必要がある。
令和元年度および2年度の成果は、保育学会第73回大会(令和2年5月),教師学学会第22回大会(令和3年3月)で発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は,研究計画の2年目である。産休・育休取得に伴い,研究を中断していたため,研究を進めることができなかったが,令和元年度の成果を各学会にて報告することができた。

今後の研究の推進方策

研究①,②に関して質問紙調査を再開し,分析を行う。
また,プログラムについては,2021年4月時点において,新型コロナウイルス感染の拡大傾向が継続していることから,遠隔で対応可能なプログラムやe-learningで対応可能な通信教育プログラム等により柔軟に対応できるような手法と実践を開発し,検討を進める。

次年度使用額が生じた理由

2019年11月から産休取得による研究中断をしており、大規模な質問紙調査やインタビュー調査などを十分に実施することができなかった。令和3年度の研究再開後、調査入力や文字起こし、プログラムの開発などに使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 教職員のすべてがストレスを感じていると認識し、配慮していくことが求められる (特集 レジリエンスを高め、不安な日々を乗り越えるために コロナ時代の教師のストレスマネジメント)2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木恵理
    • 雑誌名

      総合教育技術

      巻: 75(5) ページ: 52-55

  • [学会発表] なぜ,前向きな教師でいられるのか?―退職教師へのインタビュー分析から―2021

    • 著者名/発表者名
      佐々木恵理
    • 学会等名
      日本教師学学会第22回大会
  • [学会発表] 保育者を目指す学生の内省傾向とレジリエンスの関連2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木恵理
    • 学会等名
      日本保育学会第73回大会

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公開日: 2021-12-27  

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