本研究課題は、現在の長野県諏訪地方(信濃国高島藩領域)を対象とし、幕末維新期における教育近代化の過程を再検証するものである。主たる素材は、小沢家文書(長野県諏訪教育会所蔵)である。小沢家は諏訪家中の家柄で、幕末維新期の当主・正弘が国学派藩士として藩校・長善館の教学運営に関わっていた。その執務日記などを手がかりとし、学制改革の具体的推移を再構成した。 また同文書群は、概数600点で一部目録化がなされている。本研究では、小沢家文書の目録をデジタルデータ化するとともに、古文書保存用の封筒に収める作業にも取り組んだ。
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