本研究では、エリザベス・P・ピーボディによるアメリカ幼稚園運動草創期の幼稚園教育の独自性についての考察からはじまり、拡充展開期におけるパティ・S・ヒル、アリス・テンプルによる初等教育との接続による幼稚園教育改革についての考察を中心に、幼児教育、初等教育の接続期における幼稚園、初等学校それぞれの独立性と独自性担保と円滑な接続のためのカリキュラム等工夫の在り方について考究した。さらに、初等教育と接続するための幼稚園カリキュラムの考案の背景となるデューイの影響についての考察、初等教育から幼児教育へ向けた接続の一断面としてエラ・V・ドブスの手工教育実践にも焦点を当て、経験の接続の論理を明らかにした。
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