研究課題/領域番号 |
19K14121
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 群馬大学 (2022-2023) お茶の水女子大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
MATSUDA DEREK 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 講師 (90817272)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ルーツとルート / 文化的アイデンティティ / ハイブリッドアイデンティティ / 教育コミュニティ / 日系ラテンアメリカ人 |
研究成果の概要 |
移動する人々を支える教育コミュニティにおいて移動する人々の家族をエンパワーをすることが必要であることがわかった。また、ホスト社会のかかわりが必要である一方でその仲介役となる両方の立場をある程度理解することのできる存在が必要だということも分かった。また、移動した第一世代と第二世代、さらにはその中間の1.5世代(若いうちに親に連れられ移動した世代)がもつホスト社会への印象が異なる点、そして構築する文化的アイデンティティにも差異が見られた。 今後は第三世代、第四世代の文化的アイデンティティの構築やその適応パターンを探りながら持続可能なコミュニティの構築について吟味していく必要がある。
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自由記述の分野 |
教育社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、移動する人々がその移動後、70年以上が経ち、如何にホスト社会の中でいきているのかを見るのにとても有意義だった。移民研究において、移動は経済的な理由から検討されることが多いが、今回のケースは強制的な移動だったことから特殊な事例だとみられるが、移民研究において、よりフォーカスされて見られるべき点であると考えている。 加えて、日本が現在抱えている在留外国人の教育について考えた際に、日本側からのサポートが目立つ一方で、エスニックコミュニティの大人をも巻き込みながら全体的なエンパワメントが目指されるべきである点においてとても意義のある研究であるように考えている。
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