研究課題/領域番号 |
19K14123
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研究機関 | 神戸松蔭女子学院大学 |
研究代表者 |
郭 暁博 神戸松蔭女子学院大学, 教育学部, 講師 (90808396)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高大接続 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、高大接続における中国の政策動向や中国の高等学校におけるAPの実施状況、特徴及び課題を基盤として、APを受け入れている大学側の観点から、APの高大接続における位置づけ及び学校現場への普及・拡大の具体的方法、APの役割、期待される効果および課題などについて、文献調査を中心に研究を行った。 令和4年度は、新型コロナウイルスの影響により令和3年度に実施できなかった大学関係者や高大接続の政策関係者への訪問調査を再開する予定であった。だが、令和4年5月上旬から令和5年3月末まで産休・育休を取得し、実質的に1カ月程度の研究期間しかなかったため、当初予定していた研究計画から遅れが生じている。とはいえ、限られた期間の中で、文献資料を中心に中国におけるAP試験などの近年の実施状況を整理し、次年度以降の研究を円滑に進めるための土台が形成できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和3年度は新型コロナウイルスの影響により、APを受け入れる中国の大学におけるAPの導入・実施効果および課題について、大学関係者や高大接続の政策関係者への訪問調査は実施することができなかった。 令和4年度は産休・育休を取得したため、当初予定していた研究計画から遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度はこれまでに収集している文献資料を分析するとともに、令和3年度と令和4年度に実施できなかった訪問調査を再開する予定である。 具体的には、まず、新型コロナウイルス禍の状況に対し、APを受け入れる中国の高等学校や大学がどのように対応しようとしているのかを明らかにする。次に、APを受け入れる中国の大学におけるAPの導入・実施効果および課題について、大学関係者や高大接続の政策関係者への訪問調査を通して考察する。中国における高等学校や大学のAP関係者、高大接続の政策関係者などに訪問調査が困難である場合には、遠隔による関係者へのインタビュー調査を想定している。 上記の訪問調査の準備を進めたうえで、これまでに収集・分析してきた中国におけるAPに関する情報を整理し、最終報告書を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
例年最も大きな支出を占める渡航調査や学会における情報収集などを当該年度に実施できなかったことが、次年度使用額が生じた大きな要因である。 次年度において中国に赴いて関係者へのインタビュー調査や学会における資料収集を行い研究計画の遂行に努める。
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