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2023 年度 実施状況報告書

「ニュー・アカデミズム」の学際性に関する知識社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K14137
研究機関名古屋女子大学

研究代表者

佐々木 基裕  名古屋女子大学, 児童教育学部, 講師 (90780560)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワードニュー・アカデミズム / 現代思想 / 知識社会学
研究実績の概要

本研究は,日本の人文・社会科学における「学際性」の事例として「ニュー・アカデミズム」現象に着目し,大学大衆化状況以後の日本の学術知およびその背景としての学術界の構造についての検討を目的としている.
コロナ等による出張制限等のため,本来の研究期間においては実施可能な手法に絞った研究活動を遂行し,期間を再延長して出張調査を計画した.
具体的には,文学フリマ東京34(2023年11月12日,東京流通センター)の調査を実施した.「評論・研究」ジャンルのうち「アニメ・マンガ・ゲーム」および「思想・哲学」のすべて,また「サブカル」「文芸批評」「社会・経済」「文化研究」のうち紹介文に「批評」等の文言を含むサークルの新刊を資料として蒐集した.同資料の分析により,2020年代の同人批評における著者および著者引用の分析が可能となった.
基礎的な分析から,執筆スタイルからアカデミズム/ジャーナリズム間の位置価を類推する可能性を見出した.学会誌の分析とは異なり,「引用」という形式で著者が参照されない場合も多い.そのため著者名ではなくスタイルでの分類を模索する方向を検討した.
そこで,1980年代以降のスタイルの変化を跡づけるため,同人批評を網羅的に蒐集する必要が出てきた.具体的には,2000年代および2010年代の文学フリマおよびコミックマーケットにおいて頒布された批評同人誌の蒐集について,その具体的な方法および可能性について検討する必要がある.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

期間を延長して実施を計画した事項について,おおむね実施できた.

今後の研究の推進方策

「研究実績の概要」に記したとおり,追補的な調査を実施する.
同人誌の収集・保管状況について検討した後,出張調査を計画している.

次年度使用額が生じた理由

追補調査の必要性が生じたため.
具体的には,出張を通じた同人誌の調査を実施する.調査地は,国立国会図書館等を予定している.

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公開日: 2024-12-25  

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