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2020 年度 実施状況報告書

在外教育施設から帰国した派遣教員の教職観に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K14138
研究機関中京大学

研究代表者

芝野 淳一  中京大学, 現代社会学部, 准教授 (10758577)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード日本人学校・補習授業校 / 在外教育施設派遣教員 / 教職経験 / 教職観 / 教育実践 / 国際移動 / トランスナショナリズム
研究実績の概要

本研究の目的は、在外教育施設から帰国した教員の教職観の特徴を把握することと、その構築過程を解明することである。2年目である2020年度は、アンケート調査実施とインタビュー調査の基盤づくりを行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、いずれの調査も実行することができなかった。したがって、研究計画を変更し、文献研究と調査実施の基盤づくりを中心に調査を進めた。主な研究実績は、次のとおりである。
第一に、本研究の理論枠組み及び研究方法論を構築するために、教育社会学、異文化間教育学、国内外の移民研究に関する文献・資料を収集・整理した。具体的には、1980年代以降に出版された派遣教員に関する研究をレビューし、かれらが時代の変化の中でどのような存在として捉えられてきたのかを検討した。また、その上で、現代の帰国した派遣教員を研究する際に「越境性」という視座が必要になることを考察した。この成果を「帰国した在外教育施設派遣教員の研究に向けた予備的考察:教師の『越境性』に着目して」(『社会学論集』20号, pp.91-111)として出版した。
第二に、上記の研究成果をもとに、アンケート調査及びインタビュー調査の項目設定に係る基盤づくりを行った。
第三に、アンケート及びインタビュー調査の実施に向けた準備として、関連分野の学会や海外帰国生教育に関する団体の研究会等に参加し、在外教育施設に関する研究や支援を行っている研究者やスタッフなどと情報交換を行い、調査の協力を要請した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、本年度より開始予定であった調査が全てキャンセルになってしまった。したがって、研究の進捗状況は当初の予定よりも大幅に遅れているといえる。

今後の研究の推進方策

2021年度も依然新型コロナウイルス感染症が拡大しており、収束する気配はない。国、自治体、所属機関等によって移動や接触を制限する措置が取られていることもあり、調査実施の見通しがたっていない。したがって、研究期間の延長も視野に入れながら、研究計画や調査方法の大幅な見直しが必要となる。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、前年度に実施予定であった調査票調査及びインタビュー調査が本年度以降に持ち越しとなったためである。したがって、新型コロナウイルス感染症の拡大・縮小状況をみながら各調査を実施し、繰り越した金額を使用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 帰国した在外教育施設派遣教員の研究に向けた予備的考察―教師の「越境性」に着目して2021

    • 著者名/発表者名
      芝野淳一
    • 雑誌名

      社会学論集

      巻: 20 ページ: 32-51

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 在外教育施設のいま―「日本人」の多様性と向き合う2020

    • 著者名/発表者名
      芝野淳一
    • 雑誌名

      中部経済新聞

      巻: 11月26日 ページ: 8

  • [雑誌論文] 図書紹介 額賀美紗子・芝野淳一・三浦綾希子編『移民から教育を考えるー子どもたちをとりまくグローバル化時代の課題』2020

    • 著者名/発表者名
      芝野淳一
    • 雑誌名

      異文化間教育

      巻: 52 ページ: 137

    • オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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