研究課題/領域番号 |
19K14142
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研究機関 | 高田短期大学 |
研究代表者 |
寳來 敬章 高田短期大学, 子ども学科, 准教授 (80638114)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | チャータースクール / 公‐私の連携 / キャリア教育 |
研究実績の概要 |
2020年度の研究実績としては、The 16th AASVET International conferenceにて掲載された「A study on Vocational and Career Education in California Charter Schools-How Charter Schools Use Resources Provided by CMOs」(pp.206-212)がある。本研究課題はチャータースクールを設置・運営する組織であるCharter Management Organizations(CMOs)から提供される資源の活用に着目して進める研究であり、本年度の業績としては、これまでのフィールドワーク等で収集したデータや調査対象校に対する電子メールでの情報収集をもとに、上記の論文では主にキャリア教育実践から検討した。 調査対象校は、地域的には厳しい環境にあり児童生徒の生活環境や教育環境も決して良好ではない中で設置・運営されている。学年が上がるにつれて、より危機的な状況に陥りやすい児童生徒の基礎学力の向上だけでなく、進路指導等のキャリア教育についてもCMOsが重要な役割をはたしていることを明らかにした。また、地域的なつながりやコミュニティ資源も活用することやCMOsが展開するネットワークの構造等に着目すると、効果的な学校運営や教育サービスの提供が可能となる一方で、資源の出所が不明瞭となることや児童生徒のニーズへの対応ではなく資源獲得が目的化する可能性を指摘した。 申請時点では、本年度に現地調査(アメリカ、カリフォルニア州)を予定していたが、世界的な新型コロナウィルス感染拡大のため、調査の実施ができなかった。代替案として電子メール等を活用した調査を試行。今後の研究活動においてもこのような方法が主となる可能性が高い。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大のため、予定していたカリフォルニア州での現地調査を実施できず、結果的にデータの収集が予定通り進まなかったことが大きいと思われる。代替案としてメール等を活用しての調査となったものの、データの収集はまだ不十分である。
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今後の研究の推進方策 |
「現在までの進捗状況」で記した通り、2020年度は現地調査が実施できなかった。加えて、2021年度においても、現地調査の実施が今後も困難であることは予想される。電子メール等を活用した情報収集を今後も継続して行いながら、研究成果の発表に努めることとする。また、旅費として請求していた予算については、研究を進める上で必要となる図書や物品の購入、国際学会等の論文投稿等に活用する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大のため、旅費として請求した予算を旅費として活用することができなかった。その分は図書購入や必要物品等、英文校正等の研究成果の発表において活用した。今年度の助成金についても情報取集及び研究成果の発表に活用する予定である。
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備考 |
上記ホームページのprogramより論文が閲覧可能
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