本研究は、保育施設における使用済みオムツ処理の現状を明らかにし、感染症拡大防止および保育者の負担軽減につながるオムツ交換方法を検討することを目的とした。2019年に行った質問紙調査では、費用やコスト等の問題から使用済み紙おむつの持ち帰りをしている保育施設は26.5 % (22/83) であったが、2023年は回答があったすべての施設で持ち帰りはなく、社会的な意識の変化があることが考えられた。また、オムツ交換時の汚染状況調査では、持ち帰りをしているかどうかにかかわらず交換場所周囲への汚染が生じており、保育施設で日常的に実施可能かつ感染症を広めないための交換方法を標準化させる必要性が示唆された。
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