研究課題/領域番号 |
19K14164
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
金平 希 (野津山希) 福山大学, 人間文化学部, 講師 (10550965)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 情緒応答性 / 母子関係 / 発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 注意欠如多動症 |
研究実績の概要 |
本研究では幼少期の母子関係支援が急務であるASD児およびADHD児とその母親のEAの特徴についてそれぞれ把握することを目的としている。 2019年度前半は、研究協力施設(療育施設3園や保育施設2園)への参加者募集の依頼を行い、内諾を得た。しかし、金平が体調不良となったため、情緒応答性についての文献検討を中心に行い、実際の参加者募集は行うことができなかった。 また、2019年度後半は引き続き金平の体調不良のため文献検討および諏訪講師との電話やメールでのこれまでの情緒応答性尺度EAS評価の訓練が中心となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年度は、金平が体調不良となったため、文献検討および諏訪講師との電話やメールでのこれまでの情緒応答性尺度EAS評価の訓練が中心となった。また、療育施設への参加者募集依頼に留まり、実際にASD児とその母親を対象にEA評価を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度で、研究協力施設(療育施設3園や保育施設2園)への参加者募集については内諾がとれている。また情緒応答性尺度EASの評価者間信頼性を検討するため、目白大学の諏訪講師とは遠隔会議の環境を整え、緊密に連携をとることができるようになった。そこで、2020年度は協力施設で実際に参加者を募集し、ASD児およびADHD児とその母親を対象にEA研究を進めていきたい。 ただし、新型コロナウィルスの影響が終息するまで研究実施が難しいと思われるため、その場合は、研究を1年延長し、最終年度に実施する。その際、情緒応答性研究の実施にあたっては、参加者1組につき1時間余りの時間を要することや(6つの観察場面をビデオで録画したり質問紙への回答を依頼するため)、評価についても1組につき2名の評価者により約2時間かけて行うため、実施人数が少なくなる可能性がある。また、そのことにより、医学的な診断名のある者が少ない可能性がある。そのため、実施したSDQやADHD-R尺度のカットオフでの検討やCHEDY尺度での障害特性の強さに関する検討に変更する可能性がある。あるいは、これまで金平で蓄積した療育のEAデータと合わせて分析を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、2019年度に金平の体調不良のため、実際に参加者募集や研究を実施することができなかったためである。 次年度以降、計画通りEA実施を行うため、それに伴い、予算を使用する。
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