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2022 年度 実施状況報告書

保育者における性役割態度と職業継続に関する態度形成

研究課題

研究課題/領域番号 19K14167
研究機関作新学院大学女子短期大学部

研究代表者

設楽 紗英子  作新学院大学女子短期大学部, 幼児教育科, 准教授 (10720633)

研究期間 (年度) 2020-02-01 – 2024-03-31
キーワード性役割態度 / ライフコース / 保育者 / キャリアパス / 離職
研究実績の概要

2022年度は、2021年度に調査を実施した【研究3】保育系学生の性役割態度の発達その2(生育環境との関連)について、調査結果をまとめ、学会(経営行動科学会第25回年次大会、日本心理学会第86回大会)で発表した。
【研究3】では、保育系学生を対象として,学生の性役割態度と、周囲(父親、母親、重要他者)の性役割態度期待の構造,および,学生や親の属性との関連,学生の性役割態度と周囲の性役割態度期待の一致等について検討した。学生と周囲の性役割態度期待は、概ねその構造が一致するものの、その方向性については違いも考えられること、学生の性役割態度は、学生自身のライフコース選択や、両親の学歴、母親が就労を選択していること(ライフコース)により、違いが生じること、学生の性役割態度期待は周囲の期待よりも平等主義的であったことなどが見出された。保育系学生は仕事と家庭の両立を支持する平等主義的性役割態度が高く,本人の学歴が出身家庭背景とも不連続になりやすいことが言え、この点に留意したキャリア支援を行うことが大切であると考えられた。
さらに、身近な要因である親の影響に関して、親の性役割態度と一致する程度を検討するだけではその影響の程度を検討するには不十分であると考え、追加の調査として、【研究3-2】親の性役割期待の取り込みとの関連について調査を計画、実施した。この調査の結果については、2023年度以降に成果を発表していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度以降、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、調査が計画通りに調査を行うことが難しかったことに加え、勤務校の学務関係でも多くの対応が生じ、研究へのエフォート率が削られていた。また、【研究3】について、サンプルの追加が必要であること、そして、別の観点からの分析も加えるべきであると考え、調査を追加した。そのため、予定よりも進捗が遅れた。

今後の研究の推進方策

今後は研究結果の分析とまとめ、発表に時間を割いていきたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大により、当初参加予定であった学会に対面出席がかなわず、旅費が計画通りの使用とならなかった。2023年度は対面参加の学会が増えるため、そこで使用する計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 保育系学生の性役割態度とライフコース、周囲の期待の関連2022

    • 著者名/発表者名
      設楽紗英子
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
  • [学会発表] 保育系学生の性役割態度とライフコース:周囲の期待との重なり2022

    • 著者名/発表者名
      設楽紗英子
    • 学会等名
      経営行動科学学会 第25回年次大会

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公開日: 2023-12-25  

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