• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

ASD児早期診断及び発症機序解明のための唾液中ホルモン分析と発達コホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K14168
研究機関島根県立大学短期大学部

研究代表者

菊野 雄一郎  島根県立大学短期大学部, 保育学科, 准教授 (10754723)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード発達 / ASD / Biological Motion / 眼球運動測定
研究実績の概要

自閉症スペクトラム障害(Autistic Spectrum Disorders:ASD)の有病率は1%(U.S.Centers for Disease Control and Prevention, 2006)とも言われ、その疾病機序の解明及び早期発見は我が国でも喫緊の課題である。特にASDの早期発見は、ASD児本人への適切な支援という観点からも極めて重要な問題である。さらに、ASDの早期発見は、的確な情報周知による二次障害防止にもつながる。我が国では現在、養育者への聞き取り調査に基づく質問紙調査が主流であり、実施による一定の効果があげられている。しかし、質問紙による診断は、①主観的判断基準の影響を受けやすく、②診断可能な月齢が遅い、という問題が挙げられる。したがって、より①客観的かつ②早期に実施可能な診断方法の確立が急務である。以上の研究背景をもとに本研究では、客観的指標の候補として考えられるBiological Motionに対する注視パターンとASDの関連を明らかにすることを目的とした。研究では、選好注視法を用いた心理学実験により、Biological Motionに対する注視パターンを測定した。また、既存の質問紙法によるASD指標の測定を行った。本研究の結果、倒立及び正立のBiological Motionに対する視線パターン(注視時間等)に有意差は見られなかった。一方、質問紙により算出された自閉症スペクトラム障害・二次障害・他の発達障害の合併スコアと視線パターンの相関分析の結果、12名サンプルの時点では相関の傾向が見られている。引き続き追加データ収集及び解析を行い、ASDと視線パターンの関連性を明らかにすることを予定している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 知的障がい児とダウン症児における心の理論の発達:心の理論の欠如と支援について2021

    • 著者名/発表者名
      菊野雄一郎
    • 雑誌名

      島根県立大学松江キャンパス研究紀要

      巻: 60 ページ: 51-60

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ASD児の眼球運動:顔認識における眼球運動の分析2021

    • 著者名/発表者名
      菊野雄一郎
    • 雑誌名

      島根県立大学松江キャンパス研究紀要

      巻: 61 ページ: -

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 二者間における関係性の認知:発達と文化特異的な認識の発生2021

    • 著者名/発表者名
      上田祥行・菊野雄一郎・吉川佐紀子
    • 学会等名
      「顔・身体学」第8回領域会議
  • [図書] 心理学実験のためのMATLAB2021

    • 著者名/発表者名
      菊野雄一郎
    • 総ページ数
      112
    • 出版者
      工学社
    • ISBN
      4777521656

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi