3~6歳の男児48名、そのうち母親23名、父親25名が参加した。親子遊び場面は、アイコンタクトと随伴性をコーディングした。次に、親の脳をMRIで撮像し重回帰分析を行った。独立変数は、年齢、アイコンタクト/随伴性の回数とし、従属変数は、灰白質量/白質量とした。その結果、母親における随伴性と灰白質量/白質量との間では、随伴性と右楔前部における灰白質量との間に正の傾向がみられた。父親では有意な結果は得られなかった。先行研究と同様、遊び場面における母親によるアイコンタクトや随伴性の多い働きかけは、幸福にかかわる脳領域が関係していることが示唆された。
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