研究成果の概要 |
まず、東京都A区小学1年生の横断調査3年分(2015, 2017, 2019年、12,367人)を対象に、子ども期の逆境体験の中でも貧困・物質的剥奪と子どもの問題行動(SDQ total score)との関係を分析した。生活に関連した物質的剥奪と子どものニーズに関連した物質的剥奪は、行動問題に有意に負の影響を及ぼしていた。 次に、東京都A区小学6年生の横断調査(2020年、4391人)を用いて、保護要因となりうる地域活動への参加と子どもの問題行動との関係を分析した。2020年はコロナ禍で様々な行事が中止されていたが、お祭りへの参加は問題行動の低下と関連し、向社会性の向上と関係していた。
|