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2022 年度 研究成果報告書

妊婦のやせに伴う胎生期発育不全が児の認知神経機能に及ぼす影響:脳画像による検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14175
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

岩渕 俊樹  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任講師 (20711518)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード認知発達 / コホート研究 / 出生体重 / 実行機能
研究成果の概要

妊娠期の母のやせ、およびそれに伴う在胎週数に対して出生体重が小さいこと(small for gestational age: SGA)が、児の認知神経発達にどのような影響を及ぼすかの解明を目指し、大規模出生コホートのデータの活用により検討を行った。SGAは、神経発達マイルストーンの到達における遅れを部分的に媒介されて、幼児期の適応行動に影響していた。今後、コホート参加者の思春期における実行機能の評価を行い、母のやせ、SGA、および実行機能発達の関連を詳細に検討していく。

自由記述の分野

認知神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本では低出生体重児の出生率の高さが大きな社会的問題である。低出生体重は母の妊娠前のやせにより増加するが、日本の若い女性にはやせ(body mass index: BMI 18.5未満)が多く、またやせに対する強い願望を持っていることが指摘される。これは胎生期の発育不全を介して、将来的な児の発達に影響する可能性が懸念される。本研究はSGAが幾つかの神経発達マイルストーンへの到達の遅れに関連し、これを介して適応行動の発達に影響することを示唆した。本結果は過度のやせ願望に対する警鐘を鳴らすものであり、今後は児の思春期の実行機能を詳細に評価することでより長期的なリスクの解明が期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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