研究課題/領域番号 |
19K14176
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡崎 善弘 岡山大学, 教育学域, 講師 (00725997)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ファンタジー傾向 / デジタル技術 / アバター |
研究実績の概要 |
本研究は、「子どものファンタジー傾向の理解と教育的応用」を最終目標としている。2020年度以降の制限が強い状況下であっても、デジタルな環境さえあれば子どもたちが楽しみながら学べる環境の構築を目指している。 本年度はデジタル技術を用いたインタラクションに関する基礎的な実験に取り組んだ。研究室ではない環境下で実施しており、一般化可能性の観点を重視して実施した。ある特性を持ったキャラクターになることが探索や情報収集等の行動に影響を与えるかどうか検討しており、条件や場所を変更しても同じ結果を再現することができている。 2019年より進めていた探索時間・探索過程を探るアプリの作製は2020年に終えており、子どもたちの探索時間・探索過程を実際に調査することもできた。現時点では、先行研究で示されている結果よりも遅い発達過程を示唆するデータが得られている。ただし、パンデミックによる参加者募集が困難であったことから、検証に必要な参加者数が十分ではないため、研究の継続は必要と言える。 これまでの経過から、アバター化するシステムを新規に開発しており、本年度の秋頃に完成させることを予定している。ノート型パソコンで利用できるシステムではなくスマートフォンで利用できるシステムとして開発しているため、現在のパンデミックの状況下でも利用可能であり、新しい教育支援ツールの1つとして期待できる。現在、スマートフォン上でアバター化した状態でコミュニケーションができる段階まで開発が進んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アバター化のシステムを新規に開発しており、プロトタイプを2022年春頃に完成させている。現在、実際に利用する環境の整備を進めている。また、本システムを利用した研究は2022年秋頃を目指して準備を進めている。スマートフォンで利用できるシステムとして開発しているため、スマートフォン上でアバター化した状態でコミュニケーションができる段階まで開発が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
対面である必要やノート型パソコンを利用する前提で進めていたが、パンデミックによる制限が強い環境下でも実施できるようにシステムの方向性を変更している。各個人のスマホを利用して実施することができるように準備を進めているため、大きな停滞は生じないと思われる。
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