ポーランドへの渡航が困難であった期間にはデジタルアーカイブを活用してコルチャックの生涯と実践および思想に関する資料の収集を行い、補助事業期間の最終年度にポーランドを訪問した際には、医師らによる児童保護活動に関する資料、教育・養育問題に関する資料、第二次世界大戦中のホロコーストに関する資料等を収集した。 本研究を通して収集した資料および収集済みの資料をもとに、孤児院ドム・シエロットにおける教育・養育実践を通して、形成・深化させたコルチャックの子ども観や子どもの権利論について整理した。また第二次世界大戦中のゲットー内でのコルチャックの実践や、児童保護活動について明らかにした。
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