研究課題/領域番号 |
19K14191
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 和洋女子大学 (2020-2022) 東京女子体育短期大学 (2019) |
研究代表者 |
二宮 祐子 和洋女子大学, 家政学部, 准教授 (80758269)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 医療的ケア児 / 保育 / フィールドワーク / インクルーシブ保育 |
研究成果の概要 |
本稿では,保育所保育がもつ特長的な機能について探究し、支援のあり方について検討することを目的とする.このため,医療的ケア児が在籍している保育所の園長や保育者にインタビューしたり,実際の保育場面を観察したりするなどのフィールドワークを実施した. その結果,医療的ケア児の発育・発達を促す保育所保育の6つの機能が明らかとなった.具体的には,①様々な感情の経験,②仲間関係の形成,③試行錯誤の促進,④自己主張と自己抑制の促進があり,⑤様々な職員との相互作用,⑥様々な子どもとの相互作用が見いだされた.これらの機能を十分に発揮させるための支援のあり方について,個別的な配慮という観点から考察を行った.
|
自由記述の分野 |
子ども家庭福祉
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2021年に施行された「医療的ケア児支援法」により、医療的ケア児保育の普及は、政策的にも重要課題となっている。しかしながら、医療的ケア児保育に関する先行研究は、もっぱら事例研究が占めていたため、それらから一般的知見を引き出したり、後発事例に応用していくことに制限があった。本研究は、理論的サンプリングを経た複数の園でのフィールドワークに基づいているため、こうした問題を乗り越えていくことができると思われる。
|