研究課題
本研究の目的は,理科と数学を関連付ける4つの方法(①学習内容の統合プロセス,②考え方の統合プロセス,③学習内容の比較プロセス,④考え方の比較プロセス)における授業を具体化するとともに,各授業において育成が目指される資質・能力の関係性を明らかにし,その関係性に基づいた教育プログラムを開発することである。2023年度は理科と数学を関連付ける各方法における授業として,「関数的な見方・考え方」に着目し,「吹き矢」と「ワクチン接種」を題材とした授業を開発し,ザンビア共和国にて実践した。また,授業中の生徒の様子や授業後の振り返りから,そこで育成が目指される資質・能力を明らかにした。①学習内容の統合プロセス及び②考え方の統合プロセスでは,両教科の学習内容や考え方を関連付けた実世界の課題解決が,③学習内容の比較プロセス及び④考え方の比較プロセスでは,両教科の見方・考え方から多面的に捉えることが目指されることが明らかとなった。さらに,これら結果を踏まえ,理科と数学を関連付ける教育プログラムを開発した。研究期間を通して,理科と数学を関連付ける4つの方法における授業として,「関数的な見方・考え方」に着目し,「ニュートンの冷却の法則」や「吹き矢」,「ワクチン接種」を題材とした授業を具体化するとともに,そこで育成が目指される資質・能力の関係性を明らかにした。さらに,それらを踏まえ,理科と数学の関連付けを促す教育プログラムを開発した。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)
African Journal of Research in Mathematics, Science and Technology Education
巻: - ページ: 1~12
10.1080/18117295.2024.2318539
教師教育研究
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東京未来大学保育・教職センター紀要未来の保育と教育
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