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2020 年度 実施状況報告書

小学校理科における「真正な科学」を通した人間性の涵養に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K14202
研究機関岡山大学

研究代表者

川崎 弘作  岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (80710805)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード人間性 / 理論 / 法則 / 小学校 / 理科 / 科学の本質 / 知的謙遜
研究実績の概要

本研究では,理科授業において「真正な科学」に基づく学習,つまり「理論」と「法則」を区別した学習過程が人間性の涵養に有効であるか否かを明らかにすることを目的としている。令和元年度においては,「法則」の構築過程に基づく学習指導法の考案と試行的実践,「理論」の構築過程に基づく学習指導の実践と効果検証について取り組んだ。そして,これらについては,おおむね効果的であるとの結果が得られている。この結果を受けて,令和二年度においては,これらの実践を長期的に行い,その効果を検証する予定であった。しかしながら,「法則」及び「理論」の構築過程に基づく学習指導法の長期的実践と効果検証は,COVID-19の影響により,調査協力校において実践を行うことが困難であったため見送った。このため,令和二年度は,人間性の一部である「謙虚さ」を測定する質問紙作成を中心に行った。
これまで本研究では理科を通して涵養される人間性として「他者の尊重」や「謙虚さ」に着目してきた。これらの人間性は,高等教育等で近年新しく着目されてきた「知的謙遜」という概念と類似の概念であることを先行研究から検討できた。このため,高等教育で使用されたきた知的謙遜の質問紙を小学校理科の文脈に改編し,現在はその分析準備を行っているところである。

令和三年度については,この質問紙を完成させるとともに,令和二年度に行う予定であった,より長期的な実践と効果の検証を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の影響により,学校現場での実践および効果の検証を行うことができなかったため。

今後の研究の推進方策

令和三年度については,人間性を測定する質問紙を完成させるとともに,令和二年度に行う予定であった,より長期的な実践と効果の検証を行う予定である。なお,COVID-19の影響もあるため,安全を一番に考えることはもちろんであるが,感染対策を十分に行い,可能な限り実践を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] A Study on Fostering “Need for Cognition” in Elementary School Science: Focusing on Teaching Method Based on the Theory Building Process2020

    • 著者名/発表者名
      KAWASAKI Kosaku、UNZAI Hiroshi、NAKAMURA Daiki、ISHIKAWA Yuta
    • 雑誌名

      Journal of Research in Science Education

      巻: 61 ページ: 241~249

    • DOI

      10.11639/sjst.20038

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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