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2021 年度 実施状況報告書

我が国の小・中学校におけるSTEM教育普及に向けたプログラム開発と人材育成

研究課題

研究課題/領域番号 19K14210
研究機関昭和女子大学

研究代表者

白數 哲久  昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (80810415)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードSTEM教育教材開発 / プログラミングマニュアル / 指導者養成研修プログラム / ホームページ公開
研究実績の概要

2021年度は、STEM教育の普及に寄与する教材とプログラム開発を目的として昭和女子大学現代教育研究所ホームページで研究協力者を広く募集し、3回に渡って検討会を行った。1回目の5月29日は、マイクロビットプログラミングを子どもに教える教え方を検討した。2回目は、工業デザイナーと共に紙工作でいろいろな扇風機や風で動くおもちゃの型紙を検討し、6月26日に「ものづくり」を通したSTEM教育の可能性を検討した。3回目の8月28日は、STEM教育とプログラミングの接続を意識した教育プログラムを検討した。この検討会と並行して、プログラミング学習及びSTEM教育の指導者養成に寄与する研修プログラム検討のため、埼玉県公立小学校2校においてSTEM教育とプログラミングの接続を意識した教員向け研究会を実施し、開発した教材と教師用マニュアルの有用性を検討した。
開発したカリキュラムを学校教育のどの教育課程に位置づけることが可能か検討することを目的として、12月8日と12月10日に東京都にあるフリースクールにおいて開発した教材を用いて小学校第4~6学年を対象に授業実践を行った。授業の様子は分析のために動画撮影を行った。また、教職を目指す大学生がSTEM教育を理解し指導できるようになるために、これまで構築してきたシラバスを、2021年度の研究成果を踏まえて改良することを目的として2022年1月25日と2月1日に大学の「理科教育法演習」の授業の中で運用し検討した。
開発した「扇風機の教材の型紙」と子どもが読んでも分かるように改良を重ねた「マイクロビットプログラミングアニュアル」は、STEM教育の普及のため、昭和女子大学現代教育研究所ホームページで公開しダウンロードできるようにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では海外視察および海外の研究者を招いたシンポジウムの開催を通して、STEM教材の開発とSTEM教育普及に向けた指導者養成のためのプログラム開発を行う予定だった。しかし、コロナ禍にあり海外の研究者との交流ができなかった。一方、国内の研究者や教員との交流が進み、研究会を重ねたことによって、主たる教材とマニュアルはほぼ完成し、有用性の検討も進めることができた。研究成果の発表に向けた第一段階として成果の一部をホームページ(昭和女子大学 (iome.jp))で公開することができた。

今後の研究の推進方策

最終年度である2022年度は、STEM教育普及の障壁となっている指導者養成のあり方と学校での運用の仕組みの在り方についての提言をまとめていく。そのために、これまで行くことのできなかった米国でSTEM教育プログラム開発を行っている研究所を訪問するとともに開発した教材を使用している教育現場の視察を行う。また、2021年度に実施したフリースクールを再び訪れ、1年前に授業を体験した子どもが下学年の子どもを教えることができるか実証実験を行う。さらに、昭和女子大学学生が昭和女子大学附属の小学生を教える場面を作り、大学の授業プログラムの有用性を検討する。
成果の発表では、昭和女子大学現代教育研究所ホームページで教材を使った動画を公開すると共に、教材、プログラミングマニュアル、指導者養成プログラム、海外視察の成果などを冊子として発刊する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により海外視察が延期となった。次年度通訳兼コーディネーターと共に9月に1週間米国視察を行う。研究所を訪れると共に小学校視察を行う。交通費、宿泊代、日当の他、帰国時のPCR検査代などを支出する予定。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 対話を促す科学読み物の活用に関する研究 ―文化-歴史的活動理論と知識構成型ジグソー法の援用―2021

    • 著者名/発表者名
      白數哲久
    • 雑誌名

      日本教科教育学会誌

      巻: 44(1), ページ: 65-79

    • 査読あり
  • [学会発表] 対話を促す科学読み物の活用に関する研究 -文化‐歴史的活動理論と知識構成型ジグソー法の援用-2021

    • 著者名/発表者名
      白數哲久
    • 学会等名
      令和3年度日本学校図書館学会研究発表大会
  • [図書] 昭和女子大学現代教育研究所理科教育研究グループ研究報告書 STEM教育のものづくりとプログラミングの融合2022

    • 著者名/発表者名
      白數哲久、久木田寛直、星名由美、吉澤弘
    • 総ページ数
      41
    • 出版者
      昭和女子大学現代教育研究所
  • [備考] STEM教育のものづくりとプログラミングの融合

    • URL

      https://swuhp.swu.ac.jp//ime/publication/20220303_vol.4_rika_contents.pdf

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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