本研究では、COVID-19パンデミックにより留学生リクルートが困難であったため、大学生の精神健康および体重に与える影響を調査した。全国4大学の2012-2021年度までの健診データを基に反復横断研究を実施した結果、パンデミック前と比較してパンデミック後に平均BMIは減少、低体重の割合が増加、過体重の割合が減少したこと、さらにこれらは男子学生でより顕著であることが明らかになった。体重減少の要因として、抑うつや不安、ダイエットや強迫的な健康行動、外出制限による生活の乱れ、経済的困難が考えられた。これらの結果は、パンデミックが大学生の健康と生活習慣に深刻な影響を与えたことを示唆している。
|