本研究の成果の学術的意義や社会的意義は、次の2つである。 第1は、卒後1年~27年の卒業生を対象とした追跡調査を行うことにより、大学における地域人材育成教育の中長期的な教育効果を検討した点である。これにより、地域人材の成長過程とそれに与える大学の地域人材育成教育の影響力の明確化を目指すことができた。 第2は、従来個々に検討されてきた教養課程や専門課程における地域人材育成教育の効果を同時に検討する点にある。これにより、教養課程や専門課程における地域人材育成教育の相乗効果を検討することが可能となり、大学における効果的な地域人材育成システムの理論的な体系化を目指すことができた。
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