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2020 年度 実施状況報告書

自閉スペクトラム症児の集団参加-コミュニケーションの可視化による分析

研究課題

研究課題/領域番号 19K14285
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 知加  大阪大学, 連合小児発達学研究科, 助教 (30581558)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード集団形成 / 自閉スペクトラム症
研究実績の概要

本研究は、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの集団形成のあり方を対面行動や体動を測定できるビジネス顕微鏡を用いて計測することを目的としている。しかし、本年は、COVID-19のため、何度か研究再開を試みたものの、子どもを集めた状態で計画通りのデータを収集することが困難であった。
そのため、計画よりも少ない人数・少ない時間ではあるが、自由遊び時間におけるASD児の集団形成場面でのデータ収集を行った。具体的には、20分間の自由遊び場面を設け、ASD児3~4名と大人1名が1グループとし参加した。参加には、14日間の健康チェックや当日の体温測定、手指消毒などを徹底して行った。合計11名のビジネス顕微鏡のデータを収集し、現在、対面量および時系列での対面量や対面ネットワークの変化について分析中である。
また、ASD児のソーシャルスキル学習場面において、ビジネス顕微鏡を用い、集団を可視化することの試みについての論文を執筆した。本論文では、2名のASD児について、ソーシャルスキル学習グループの中で、ビジネス顕微鏡を用いて対面データや対面ネットワーク図を検討し、対面量の増加を確認した事例を通し、ビジネス顕微鏡のようなセンサリングデバイスをソーシャルスキル学習場面で用いることの有用性を報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19の感染拡大によりデータ収集が困難であった

今後の研究の推進方策

今年度も感染状況を見ながらではあるが、継続して研究再開を試みる。また、感染状況が改善しない場合、人数を減らすなどの計画の変更も視野に入れる。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、COVID-19の影響下の中で予定通りのデータ収集ができなかったため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Use of a Sensing Device to Visualizes Group Participation in Social Skills Learning Groups2021

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Tomoka、Okuno Hiroko、Tatsumi Aika、Sakai Saeko、Mohri Ikuko、Taniike Masako
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychiatry

      巻: 12 ページ: -

    • DOI

      10.3389/fpsyt.2021.642949

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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