本研究では、院内学級担任が学習空白をできる限り少なくしたり、スムーズな復学支援につなげたりするための工夫および、保護者がどのような情報を必要とし、その内容の具体はどのようなことであったか、その情報をどこから入手したかについて明らかにした。これにより、院内学級担任の実践や、保護者が入手している情報について、現場レベルで行われている工夫や提供される情報の具体を示すことができた。特に、院内学級担任が行っている工夫については、病弱教育担当教員、特に院内学級担当教員の多くは病弱教育担当経験年数が短いことが示されており、効果的な指導・支援として活用できると考えている。
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