実行機能のうち、前頭葉が関わる抑制機能や固執性に着目し、発達障害のうちADHDおよびASDの鑑別診断補助システムを開発することを目的とした。また、小児に加えて成人や健常高齢者を比較対象とすることで、加齢に伴う経時的変化に対応するシステムの構築を目指した。研究成果として、小児から成人、高齢者にかけてのダイナミックな認知機能の変化について多角的に明らかにすることができた。また、査読付きの学術雑誌に7件採択され、15件の学会発表やシンポジウムを行い、国際学会にて1件のbest presentation awardの受賞、国内学会にて1件の発表賞を受賞したことは、特筆すべき業績である。
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