最終年度である令和4年度は、開発中の2つのアプリについて、以下の研究を実施した。 1.質問紙・評価票アプリ「CAST-Q」は、前年度までにユーザビリティ評価等を終え、一定水準以上の品質を確保できていることが確認できていたため、アプリの正式公開に向けたマイナーバージョンアップを行い、年度末には本研究の目標であったApp Store(Apple社)への正式公開を果たした。また、並行して、全国の視覚支援学校理療科と連携した他施設での実証研究を実施し、現在、結果の集計および分析を進めている。 2.関節可動域測定アプリ「CAST-R」は、測定の信頼性およびユーザビリティに関する予備実験と、その成果を受けたメジャーバージョンアップを実施し、さらに本実験を完了した。現在、データ解析とともに、研究成果の公表準備を進めている。また、本アプリについても、一定水準の品質が確保されたため、App Store(Apple社)での公開を行った。 また、1、2ともに、複数の論文および学会発表、専用ウェブサイトの運用を通じ、研究成果の公表と社会還元に努めた。
以上のように、本研究は当初の計画と同等以上の成果を得て、研究期間を終了した。なお、今後も開発したアプリの改善と研究成果の社会還元を推進していく予定である。
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