研究課題/領域番号 |
19K14317
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
関 陽介 徳島大学, 高等教育研究センター, 特任講師 (10623704)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 対話システム / 可視化 / 導入分析 / 追跡調査 |
研究実績の概要 |
令和3年度は対話システムの導入後の分析支援と,入試分析や入学後の学生の追跡調査の支援に関する研究を行った. 対話システムの導入後の分析支援については,対話システムの利用状況をネットワークグラフを用いて可視化する手法を提案した.具体的には,質問をノード,質問遷移をエッジ,質問分野やユーザ属性を色で表現して視覚的に表現することで,対話システムの利用状況の直感的な把握を支援するシステムを開発した.評価実験では,全体やユーザ個々の質問傾向,対話システムの早期離脱者の原因,類似の質問をするユーザの要因,統合または拡充すべき回答文,誤回答文の候補,関連性のある質問等が発見された.また,従来手法としてログやDBの分析方法と比較して,作業時間が軽減されて分析内容が充実されることを確認できた. 入試分析や入学後の学生の追跡調査の支援については,組織内での利用を想定して,入試改善に向けた入試分析と追跡調査の支援システムを開発した.具体的には,入試・教務データの統計的な分析や,データの一覧化・定量的な比較・時系列変化に対応した可視化を実現した.本システムを利用することで,入試の平均値や共分散比,区分別のGPAの推移,入試成績とGPAの相関係数などを容易に把握でき,組織内の入試改善に繋げることが可能となった.本システムを用いることで,入学前の活動状況(対話システムでの質問内容)と入学後のパフォーマンス(学業成績やGPA等)を分析でき,例えば,合格者が入学前にどのような活動をしていたか等の把握が可能となる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度は対話システムの導入後の分析支援と,入試分析や入学後の学生の追跡調査の支援に関する研究を実施した.成果報告として,学術雑誌に2件採録され,国内学会で1件の口頭発表を行った.そのため,進捗状況は「おおむね順調に進展している。」と判断できる.
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は対話システムにおけるユーモア喚起に関して研究を進める.令和2年度の研究では,疑似的な聞き間違いによりユーモア喚起を実現したが,さらに発展させて例えツッコミやノリツッコミを機械的に介入させることで,ユーモア性を高める研究を進める.また,得られた研究成果は積極的に学術雑誌への投稿や国際会議等で発表する.
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響により国際会議や国内会議への出張費が不要となったことが大きな理由である.令和4年度は学術雑誌の掲載費,学会参加に伴う出張費,英文校正,被験者募集依頼などを計画している.
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