本研究ではオンデマンド授業受講中の生体情報を計測し、授業理解度との関連性を明らかにすることを目的とした。生体情報には視線計測を採用した。 授業動画視聴中の視線データと事後テスト成績について解析したところ、事後テスト成績が低いグループは成績中・高グループと比べて、有意に短い時間しか動画中の「図表」を注視していなかった。さらに語彙成績によって対象者を分けたところ、語彙成績が低いグループもまた「図表」を注視する時間が有意に短いことを示した。さらに、授業使用言語の語彙力が授業理解度や図表注視時間に関連することも明らかになった。これらの研究成果は、生体情報を活用した授業改善に貢献する。
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