研究課題/領域番号 |
19K14327
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
川上 暁子 武蔵野大学, 教育学部, 准教授 (80569567)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 多様な動き / 幼児期運動指針 / 児童期 / 幼児期 / 教材開発 / 身体表現 / 運動遊び / 表現遊び |
研究実績の概要 |
多様な動きの体験を目的にした保育現場での身体遊びの活動実践について、観察調査を行い、映像の分析により研究を行った。就学前の幼児期からの多様な動きの経験の重要性について、特に小学校指導要領と幼児期運動指針でどのように書かれているか、保育・幼児教育の三法令の平成29年度の改定でどう加わったかをまとめ、論じた。今回の実践の内容では、多様な動きの体験を目指して運動遊びと身体表現の遊びを組み合わせた。この前提として、運動と身体表現がどのように三法令で扱われているか考量した。実践の調査・分析では、出現した動きを活動全体または子ども1人ずつで数える方法で、多様な動きの体験になっていると結果を考察した。運動遊びと身体表現の遊びを組み合わせたプログラムが、子どもたちの多様な動きの体験として効果を発揮しているのではないかと推察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究課題で科研費の採択が決定する前に、取り組んでいた大学内の研究費による研究の遂行に時間がかかってしまったことがまず挙げられる。そして、本研究課題の計画において、2019年度は実態調査として現場へのアンケート調査を行う予定だったが、その調査実施の算段が上手くまとまらず、十分な数の調査可能な現場を確保することが出来なかったことも理由である。
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今後の研究の推進方策 |
実態調査として現場へのアンケート調査を本研究課題の第一段階として考えていたため、2020年度は無作為に現場に向けてアンケート調査を発送し回収できたもののみで分析・考察を行うことを考えていた。しかし、新型コロナの感染状況を踏まえた緊急事態宣言により、現場に向けたアンケート調査は現場の教職員にとって業務負担になることが予想され、大変に憚られる。そのため、第一段階の実態把握は、アンケート調査ではなく、先行研究の調査により、これまでの実態と理解の状態を要約し補いたいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度の経費項目は実態調査として現場へのアンケート調査を行うための郵送費・印刷費・謝金が主だった。しかし調査実施の算段が上手くまとまらず、十分な数の調査可能な現場を確保することが出来なかったため、調査を延期した。この分の金額が次年度使用額として生じている。
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