本研究では、助産師のコンピテンシー獲得段階の検証に基づき、マイルストーン指標を開発し、助産師養成課程における卒業時のマイルストーンを設定すること」を目的とした。助産師を対象として、コンピテンシー獲得段階について横断調査を行った。その結果、妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期における助産師のコンピテンシーは助産業務経験6-7年目で「一人前」となった。しかし、ウィメンズヘルスケアや助産管理の実践能力の獲得は「初心者」から「新人」であり、難易度の高いコンピテンシーであることが示唆された。難易度の高いコンピテンシーに対しては特に、卒前から卒後にかけて段階的に能力強化することが求められる。
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