研究課題/領域番号 |
19K14333
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研究機関 | 京都光華女子大学 |
研究代表者 |
橋元 真央 京都光華女子大学, 健康科学部, 講師 (80804153)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 保健体育科教育 / ICT活用 / 動作解析 / ヘルスリテラシー / ヘルスプロモーション / 健康教育 |
研究実績の概要 |
保健体育科教育におけるICTを活用したヘルスリテラシーの育成という、健康教育を主軸とした他教科連携教育の新しい試みである。まずは研究①として、大学生を対象に、運動を伴う授業の一環としてデータを測定する被験者の確保、身体活動中の身体情報測定のために使用するウェアラブル端末の設定・ライセンス契約、動作解析のためのマーカーレス骨格検出ソフトウエアの購入等、実験準備を進めた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、大学での2月~3月の測定には至らなかった。そのため研究②の、高等学校等中等教育機関における本実験の試行に進む時期等も、この状況下では目途を立てられていない。 但し、この研究中断を余儀なくされている現状を分析することにより、ICTを活用した授業実践としての本研究の取り組みは、今回のコロナ禍のようにリモート教育を提供すべき状況にも対応できる健康教育システムとして非常に有用性の高いものとなる可能性を有していることを確認できた。 また2019年度末を以って所属機関の異動があり研究環境は多少変化したが、フィールドでの調査研究が再開すれば、継続して本研究を遂行する準備はできている。 今後研究を遂行する上での課題としては、実際の教育現場における予定していた授業実践が難しい場合を考え、ヘルスリテラシー測定や被験者へのフィードバックの手続きについて遠隔的に実施可能な方法を模索している。 運動実施時の活動量の測定・可視化については、新型コロナウイルス感染症拡大の状況が終息次第、各機関との調整に入り、実験を実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大により教育機関が完全に停止しており、普段の授業ですら再開していない現在の状況下では、当初予定していたスケジュールで研究を遂行することは難しい。その為、研究内容を多少変更することにより軌道修正することもやむを得ないと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後研究を遂行する上での課題としては、実際の教育現場における予定していた授業実践が難しい場合を考え、ヘルスリテラシー測定や被験者へのフィードバックの手続きについて遠隔的に実施可能な方法を模索している。 運動実施時の活動量の測定・可視化については、新型コロナウイルス感染症拡大の状況が終息次第、各機関との調整に入り、実験を実施予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、実際の測定に至ることができておらず、コロナ禍の終息がみえない現在、測定機器(ウェアラブル端末)本体の購入や1年単位のライセンス契約等を年度を跨いで延期しているからである。今後、見通しが立った際にこれらの購入、準備に進み、計画に修正を加えたうえで実行に移す。
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