他者との相互作用に重点を置いたキャリア教育科目のデザイン原則を明らかにするため,デザイン研究アプローチにより実践・検証・改善を繰り返した.その結果,実名での相互評価や授業全体を通じて相互作用を促す段階的な足場かけが,継続的な学習意欲の向上に有効であることを明らかにした.また,対面学習および非同期eラーニングの両方の授業形態における相互評価学習方法の改善に取り組み,相互作用を促進する学習方法の要件への示唆を得た.さらに,学習内容と正課外活動が進路選択自己効力の変化に与える影響に着目し,他者との相互作用を通じて正課内外の活動を意味づける協調学習の開発に取り組んだ.
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