研究課題/領域番号 |
19K14338
|
研究機関 | 大阪府立大学工業高等専門学校 |
研究代表者 |
谷野 圭亮 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (70778589)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 動機づけ / 英語教育 / アンケート調査 / 学習支援 |
研究実績の概要 |
前年度末より流行していた新型コロナウイルスの影響により、記入者の所属する組織においても大幅なスケジュール変更や授業形式の変更が行われた。当初は今年度は前年度に引き続き、調査及びその分析と学習支援システムの整備を行う予定であったが、本年度は、前年度に解明した学習者とその動機づけの状況および、学力を分析することにより、前年度に判明した「外的調整」が学習者の学習効果および、その持続にどのように影響を与えるかについての調査を行う予定であったが、前述のスケジュールや講義スタイルの変更により、計画を立てた段階である。 一方で、遠隔授業の全国的な広がりから、e-learningシステムのような学習支援システムの重要性はより一層高まり、学習者自身が自律した学習を行う必要がこれまで以上に重要視されるようになった。前の状況を鑑み、本研究では学習システムと学習者の動機づけおよび達成状況をLearningAnalyticsの視点から検討し、検討中のシステムの仕様へ反映させることとした。例えば、コロナ禍により、オンライン式(特にオンデマンド型)の授業が多く行われるようになり、本研究の対象者である高専の低学年の中にはLearng Management Systemの仕様を十分に理解しないまま、自律的な学習を求められたことによるドロップアウトが多々見られた。この現象は本研究を遂行する上で予想していなかった学習者の躓きであり、その躓きを動機づけの観点から捉えることができれば、検討中のシステムがより有意義になると考え、追加の調査計画を立案した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの流行により、学校現場での実践研究は遅れている。これまでのアンケートは紙ベースで行われているので、今後も紙ベースでの調査を続けていくために、感染症予防に万全を尽くしての調査が必要となった。 また、学力調査に使用していたTOEIC Bridgeの仕様変更により、今後の調査について以前の仕様の試験結果との整合性を担保する必要があり、より持続的なデータ収集が必要となった。
|
今後の研究の推進方策 |
上述の通り、新型コロナウイルス流行による授業や調査スタイルの影響は大きく、 現状として目処は立っているものの、時間的な制約が多く研究期間の延長を検討している。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの蔓延により、当初予定した国際学会への参加を取りやめたため旅費として計上していた費用を繰り越すことととなった。
|